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Original Novel kaeru Presents



Me・Her






 昼休みの終わりに俺は瀬戸渚とやらを見に、2組へ行ってみた。
 知り合いのいない教室にずかずかと上がり込み、教卓の座席名簿を確認。休み時間だから、自分の席周辺にいるとは限らないのだが、友人に囲まれた少女が『なぎぃ』と呼ばれていることで分かった。
 確かに、人気がありそうな女の子だった。俺の好みではないけどな。
 一見スマート。だが、端的に言って彼女は痩せていた。
 西紀の、昨日の夜のシルエットとダブって見えた。
『瀬戸さん、最近またヤセてキレイになったのよね』
 それはもはや、キレイとか言うレベルじゃねぇよ。何微笑ましく語ってやがる。
 気分ワリぃよ、チクショウが。
 瀬戸渚。何でお前は笑ってられるんだよ。
 空元気なのが見え見えなんだよ。
 他人の俺でさえ気づくのに、どうして周りにいる連中は。
 西紀章、お前はバカだよ。
 くそったれ。


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