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Kanon Another Story



〜出会い〜




by Sesiru




またここに来てしまった
あいつと初めて出会ったこの場所に
 「……」
一人つぶやく
 「ここは良い所だな」
 「あいつやその友達が生まれた場所だからな」
 「…いい風だ」
 「ものみの丘か…」


 「ねぇ祐一」
 「何だ名雪」
 「またあそこに行ってたの?」
 「ああ」
部屋に戻ろうとする
 「…きっと」
 「うん?」
 「きっと戻ってくるよ、真琴は」
 「…ありがとな、名雪」
 「どういたしましてだよっ」

名雪は真琴が消えてから
いつも俺を元気付けさせようとしてくれている

…名雪の気持ちには気付いていた
でも、今の俺にはその気持ちに応える事が出来なかった
今の俺には真琴しかいない
名雪もそれをわかってか、あまりその事には触れない

1回、俺は見た事がある
夜も遅いのに、珍しく名雪の部屋にまだ明りが灯っていた
そぉっと中を覗いてみると

 「ねぇ、けろぴー」
 「祐一は本当に真琴の事が好きなんだね」
 「私も祐一のことは大好きだよ」
 「でも今の祐一は、私の好きな祐一じゃない」
 「やっぱり真琴がいなくちゃ駄目なんだよ」
 「…私じゃ力になる事が出来ない・・」
 「私の大好きな祐一はいつもの祐一だもん」
 「…」
 「ごめんけろぴー、私何言ってるんだろう・・」
 「もう寝ようか」
 「おやすみけろぴー……」

……名雪
俺は馬鹿だから
馬鹿で、馬鹿でどうしようもないから
ごめん……


ようやく日常の生活に復帰し始めた
何かまわりのもの全てが新鮮だった

あれから天野にもよく会っていた
俺に感化されたのか天野も立ち直っていっている
何故か嬉しかった
今日も天野に会った
何気ない言葉を交わし
俺達は別れた

 「名雪、今日も部活か?」
 「うん、だから一緒には帰れないよ…」
 「わかった。じゃぁ先に帰ってるからな」
 「うん、わかったよ」


 「おかえりなさい祐一さん」
 「ただいま、秋子さん」

俺は自分の部屋へ向かう
着替えてリビングに下りようとする
その途中何気なく覗いた真琴の部屋…現ぴろの部屋
でもぴろはいなかった
 「またあいつは…」
苦笑するしかなかった

 「秋子さーん、ちょっとぴろ探して来ますね」
 「気をつけてください祐一さん」
 「はい」
 「ただいまぁ…きゃぁ」
 「悪い名雪、大丈夫か?」
 「えっ、うん大丈夫…」
 「そうか」
 「あれっ、祐一何処か出かけるの?」
 「ああ、ちょっとぴろを…」
 「私もっ」
 「さすが、猫の事となると反応が早いな」
 「う〜〜祐一の意地悪」
 「でも、もう遅いから俺だけでいいよ」
 「そう? じゃぁ気をつけてね」
 「わぁってるよ」

…ぴろのことだ多分あそこにいるだろう
ほんと判りやすいヤツだからな
帰りに何か買って帰るか

そんな事を考えながら俺はものみの丘へと
待っているのはぴろだけだと思っていた
俺の希望と奇跡が待っているとは知らずに

その日の夕焼けは
かつて見たどんな夕焼けよりも美しかった
…まるで命の煌きのように…


〜あとがき〜

ようやく三人目、と言うかもう三人目

とりあえず九人書き終わるまでシリーズものはやらないと思います
感想お待ちしております

Kanonはやはり皆様なりの解釈の仕方があっていいものだと思います
自分でも2作目の解釈以外にも書いてみたいものがありますし・・

所で全年齢版は皆様プレイされたのでしょうか?
私はもちろんプレイしましたが(CG100%)
全はオリと比べても見劣りありませんね
追加されたCGがこれまた……(TT)泣ける

では待っている人は多分いないと思いますが
頑張ってやっていきたいと思いますではでは
読んでいただきありがとうございます
(R.ver.6月12日)


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