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Kanon Another Story



〜願う心〜




by Sesiru





  佐祐理は願っていました
  たとえ自分にどんなことがあろうと
  舞と祐一さんにだけは
  幸せになってもらおうと

  佐祐理は知っていました
  舞が夜の学校で何かをやっていることを

  その何かを舞は言おうともしませんでしたが
  佐祐理には言わなくても判っていました
  舞と佐祐理は友達だから…


  佐祐理が祐一さんと一緒に
  舞に誕生日プレゼントを渡しに行こうとした日
  約束の時間に祐一さんに電話しました

  「…もしもし、水瀬です」
  「倉田と言いますが祐一さんは居ますか? 」
  「祐一ならさっき出かけちゃいましたけど…」
  「そうですか、じゃあ学校で待つと伝えてください」
  「ハイ、判りました」
  「では」

  祐一さんは家には居ませんでした
  もう学校へ行ったのだろうと思いました
  佐祐理も一人で学校へ向かいました

  舞を驚かせようと足音や物音を立てずに
  学校を歩いていました
  …アリクイさんの人形を抱いて


  佐祐理には何が起こったか判りませんでした
  …ただ最後に覚えているのは


     首筋に痛みが走ったこと

     冷たい床の感触
  
     力が抜けて行く様子

     …そして

     舞の姿


  …佐祐理はベッドの上にいました
  最初、なんで自分がこんな所に居たのか
  判りませんでした

  でも、だんだんと思い出してきました
  …涙が止まりませんでした

  その夜佐祐理は夢を見ました
  …弟の一弥の夢

   一弥が必死に何かを言っている夢
   でも佐祐理が
   「佐祐理と舞は親友だから…大丈夫だよ」
   そう言うと一弥は笑顔で消えて行きました


  「佐祐理さーん、舞。 出かける準備出来たぞー」
  「わかりました、祐一さーん。 ほら、舞、いくよっ!」
  「…判ってる、佐祐理」

  今日は佐祐理と舞と祐一さんが暮らし初めて半月の記念に
  旅行に出かけるんです

  「舞は助手席だね」
  「…なんで? 」
  「祐一さんが運転するから…」
  びしっ!
  「痛いよ、舞」
  「……」
  「恥ずかしがる事無いだろ、舞」
   バタン
  「事実なんだから」
  「…ん!」
  「あははーっ、お熱いですねぇー」

  舞が祐一さんにチョップを繰り返しています
  そんな2人を見るのが
  佐祐理にとっては嬉しくて
  それが佐祐理にとっての
  幸せでもあるんだな、と思い
  これからもそんな2人の側に居たいなとも思いました

〜あとがき〜

どうも、お久しぶりです
ここまで読んでくださってありがとうございます

さてサブヒロイン編残すは後ひとりとなってしまいました
名雪の母親でありKanon最強のキャラ
われらが「秋子」さんであります

…はっきり言って難しそうです

というわけで感想待ってます
ではでは


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