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Kanon Another Story



〜想い〜




by Sesiru




私には名雪がいた
あの人と私との子供

名雪が小さい頃から知っていた
私の姉さんの子供
それが祐一さんだった


…あの頃の名雪は本当に嬉しそうだった
祐一さんと一緒に遊んでいた頃の名雪
でもあの冬から少し名雪は寂しそうだった

名雪に訳を聞いても
「…知らない」
としか答えてはくれなかった

そんな事が続いた日
祐一さんが病院に運ばれたと聞いた

名雪にはまだ知らせる訳にはいかないと思い
私は一人で病院に向かった

「あの、すいません」
「はい」
「先ほどこちらに運ばれた相沢祐一の保護者ですが」
「あっ、はい。 こちらへどうぞ」

  カッカッカッ
 
白いタイルを踏む音だけしか聞こえない

「それで様態の方は」
「あっ、詳しい説明がまだでした」
「…えっ」
「祐一君ご本人に怪我は無いのですが」
「それはどういう…」

ガチャ

「こっちです。入ってください」

白い部屋の中へと歩を進める
そこには…

「あっ」
「何があったの?」

祐一さんの隣に座る
そっと震える肩を抱きしめる

「・・・・・・」
「別に怒ったりしないから」
「…うっ…ぐすっ」
「ねっ?」
「うわぁぁぁ〜〜〜ん」


泣き終えた祐一さんがぽつりぽつりとだが
話始めてくれた

  あゆちゃんっていうんだけど・・・

  一緒に遊んでて・・・

  今日も一緒に遊ぼうねって約束してて・・・

  木登りが得意で・・・

  僕達の学校に行って・・・

  またあゆちゃん木に登って・・・

  風が…吹いて・・・

ゆっくりとだが話してくれた祐一さんは
見ていて…辛かった

「家に帰りましょう?」
「・・・うん」

家に着いて祐一さんを見た名雪の驚きようは…

それから数日後
“あゆちゃん”と“祐一さん”との学校が切られてしまった

祐一さんが帰ってしまった後だった
祐一さんが帰った後の名雪はどこか
気の抜けた顔だった


あれから7年・・・

祐一さんがまたこの街に来ると聞いた
名雪は嬉しげだがどこか寂しげのある顔をしていた

あゆちゃんの意識が目覚めたとはまだ聞いていない

祐一さんはこの街に来て何を思うのだろうか?
名雪のことだろうか?
それとも…

私にはただ見ているしかできない
決めるのは、祐一さんなのだから…


あとがき〜

中途半端
出来れば後編と言うかんじで書き直したいですが
いまは自分にはこれが精一杯です
感想まってます


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