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Original Novel
keita Presents



踊るきみ/踊るぼく


第三話

〜修学旅行〜



一日の自由行動ね。 さて、どうしよっかな? 一人でうろついても仕方ないし、
だれかひまな奴でもさそって・・・って思ってたら、みんな先約済みだって。
まぁ、恋人とかいるんだったら普通そっちと行くよな・・・とか思ってたら、
「おまえさ・・・いつものあの子と行かないの?」
だってさ。
「別に、僕たち何でもないんだけど。」
って言うと
「へ〜そうなんだ・・・まっでもさそってみたら?どうせひまなんだろ? 案外あっちも待ってるかもよ?」
だって。
んなことあるわけないだろ・・・とか思ったけど、まっ、ひまだからいいかと思って彼女を探してると
・・・見つけたけど・・・あの周り囲んでるの男子だよな・・・うぁ他のクラスの奴までいる・・・?
へ〜結構人気あるんだ〜と思ってたら彼女と目が合っちゃった。
・・・おいおい・・・なんでこっち向かってくるんだ・・・?
・・・ガシィ!!・・・
彼女は僕の手をつかんで高らかに宣言した。
「みんな〜ごめんね〜私、この子と約束してたんだ〜。
ね! そうだよね!さがしにきたんでしょ!」」
・・・手、痛い・・・これは、話を合わせろってことか・・・?
「う、うんそうだよ! なにしてんの? さがしたんだよ? ほら、早く準備しなくっちゃ!」
僕らは取り合えずその場を離れることにした。
 
「あのさ、この子ってだれだよ。 それにいきなりこっちに振らないでよ・・・」
「うん、うん、ナイスフォロー♪ 君も成長したのね・・・お姉さんうれしいっ!」
「なにまた訳わかんないことを・・・」
「ま、気にしない、気にしない! 小さい事にこだわってると頭ハゲちゃうわよ。」
「まぁ、いいけど・・・でも、君って結構人気あるんだね、普段の
君からは想像つかないけど。」
「ケンカうってるの・・・?」
「ちょっとね、仕返し。 それじゃね・・・」
「え? なんか用事でもあるの?」
「・・・いや、別にないけど。」
「自由時間でしょ、いっしょにどっか行かないの・・・?」
「君と・・・? なんで・・・?」
「さっき約束したっていったじゃな〜い。 ひど〜い、うそつき〜。」
「あれは、話を合わせろって君が・・・」
「言ってないよ。」
「?」
「話を合わせろっなんて言ってないもんっ。」
「またそんなへ理屈を・・・この手、君がつねったアトじゃないか。」
「え〜見えな〜い、虫さされ?」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・ね、行こ?」
「・・・わかった、負け、降参、どうせ僕もすること無かったからいっしょに行くよ。」
「うん、うん、そうしよ〜ね〜 ・・・手痛かった・・・?」
「見えてんじゃん・・・痛かったよ!!」
「・・・ごめんね、ほんとはさっきね、君のこと探してたんだよ。」
そう言って彼女は笑った。
それを見た僕は、まっいいかと思った・・・
 
昔の自分へ・・・前言撤回、全然よくないぞ・・・
彼女は行きたいとこがたくさんあるんだって言って全部廻って、行く先々で、
「あ、これ欲しい〜 ・・・あ、これカワイ〜!!」
とか言っていろんなもの買い込んで、クタクタに疲れて帰ってきたらホテルの帰宅時間なんか
とっくに過ぎてて、コッテリお説教くらったあとロビーで、正座一時間・・・むちゃくちゃ疲れた・・・
「・・・ねぇ・・・」
「ん、な〜に?」
「・・・なんで僕たちこんなとこに正座させられてんだろうね。」
「・・・何でだろうね・・・?」
うぅ・・・他の奴等の視線が痛い・・・
「誰かさんが時間配分とか全然考えなかったせいだよね・・・」
「だれだろうねその人・・・」
まだとぼけるか・・・
「・・・ここに座ってる僕以外の誰かだよね・・・」
「・・・ごめんね・・・」
にこにこ笑いながら彼女は言った。
「君、正座させられてるのに全然つらそうじゃないね。」
「あ、わかる・・・? だって楽しかったんだもん、君といるだけで今も楽しいもん。」
「・・・あ、そう。 僕はどうせだったら普通に座っていたかったなぁ・・・」
「まぁ、そうだね・・・でも仕方ないよ、遅れたんだから・・・」
「うん、誰かさんのせいでね・・・」
「えーな〜に〜、聞こえな〜い」
「・・・・・・・・・・・・」
何もすることのない一時間は長い。
僕たちはどちらともなくしゃべってた。
テストのこと、友達のこと、家に帰ってからのこと。
他愛もない話題でどうしてここまでってくらい盛り上がってた。
話題も尽きかけた頃、どうしてだろう。 僕はふと、あの夢の話を持ち出した・・・
「・・・・・・って子が小さい時いたんだ。あの子は今、どうしてるんだろ・・・」
「・・・え、そ、そうだね。 元気にしてるんじゃないの・・・あ、そろそろ時間だね、じゃ、バイバイ!」
「うん、バイバイ・・・?」
なんだ、いきなり帰っちゃったぞ・・・? ま、いいか、僕も自分の部屋へと帰っていった。
 
『彼の場合』
また、あの子が出てきた。いつもの夢か・・・って思ってたら、ちょっと違った。
別れぎわ、いつもと同じように「バイバイ」って手を振るあの子・・・
・・・そう言って手を振ったあの子と、一瞬だけど彼女の姿が重なった・・・?
・・・んなことあるわけないか、僕も疲れてんだな。
それよりも、なんで夢の中にまで彼女が出てくるんだ・・・?
好きなのかな・・・? う〜ん、そうかなぁ・・・? 
 
『彼女の場合』
まさか、こんな事があるとは思わなかったなぁ・・・
大きくなって好きになった君が、小さい時のあの子だった・・・なんて
いまどき、安っぽい少女漫画でもやらないわよ。
そんな事より、どうやって気付かせるか・・・よね。
ぜんぜん私のこと、男の子だったと思ってるし・・・
その夢の子は、私なの! っていっても〜「なにそれ?」って返されそうだし・・・
だいいち、そんなんじゃ私がつまらないし・・・せっかく会えたんだから、
やっぱりそれなりの演出はしなくっちゃね〜・・・
・・・うん! い〜こと思い付いたっ! ・・・
 
≪つづく≫



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