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Original Novel MOTOKA Presents



人間と精霊と


エピローグ



「ん…ふわあ〜ぁ」
大きな欠伸をしながら圭介は起きる。圭介が精霊界を去ってから既に一か月経過した。
本当ならとっくのとうにリリィがいる精霊界に向かいたいところなのだが……。
父親―裕造が帰って来ないのだ。
さすがにあの剣―『悠久の時を司る剣』をほっぽって精霊界に行くわけにもいかない。
封印しようにも仕方がわからないし裕造は今何処にいるか不明だし……。
というわけで圭介は精霊界に行きたくとも行けないのであった。
一度『悠久の時を司る剣』を持って精霊界に行こうかと考えたのだが、もしかしたらまたこの剣を狙う奴等が現れるかもしれないと思いその考えを却下した。
圭介はベッドから降りると着替え洗顔等を素早く済ませ朝食の準備に取りかかる。母親は他界し既にいない。父親である裕造は今は外国に行ってるので今は圭介一人しかいない。
おかげですっかり家事万能になってしまった圭介である。
手早く料理を済ませ食事にとりかかる。
「いただきます」
―数十分後、食器洗いまで終えた圭介はふと思い立って散歩にでた。
行き先はリリィを見送った、あの場所。
無論行く為にはあの剣も持って行かねばならないが基本的にあの剣は圭介の手にあるうちは非常に小さく―キーホルダーぐらいまで小さくできるので問題は無い。
圭介は立ち上がると剣を持って外に出た。
あの場所までは歩いてそんなに時間はかからない。
―数十分後。
圭介はあの場所にいた。
ただっぴろい草原。
空は蒼穹の如く澄み渡り、風が優しく頬を撫でる。
風は草原をカサカサと鳴らし吹きぬけて行く。
鳥がさえずりながら空を翔けて行く。
圭介はふと、目を閉じた。
―そういえば、リリィを見送った時も、こんないい天気だったな……。
リリィ……元気かな……。
などと物思いにふけっていると何処からかそれをぶち壊す声が聞こえてきた。
「―――てーッ!!」
「?」
何処かで聞いたような声だな……。
そう思った圭介はきょろきょろと辺りを見回した。すると再び声がした。
「きゃーーッ!!どいてどいてー!危ないーー!」
と、上を向く。が、それが命取りになった。圭介は何が何やらわからないうちに強烈な体当たりをくらった。
「ぐはあッ!!」
悲鳴を上げ倒れる圭介。それと同時にデジャ・ビュを覚えた。
どうやら今回は気絶しなかったようだ。強くなったなぁ。
「な、なんっか前にも同じ事があったような気が……ッ」
思わず声に出して呟く。そして、上に乗ってる物を見ようと視線を向けた先には、人がいた。
それは、どっからどーもても、リリィ・アーディン、その人だった。
リリィはよっぽど慌てているのか圭介だと知らず必死で謝っている。
「ご、ごめんなさい!急いでたもので!だ、大丈夫ですか!?」
「大丈夫。って言うかリリィ、はよどいてくれ。動けん」
圭介がそう言うとリリィはようやく誰か気付いたようで大声でいった。
「けーすけッ!!!」
リリィは満面の笑みを浮かべて圭介に抱きつく。圭介はちょっと驚きつつもリリィをしっかりと受け止める。
「けーすけ……会いたかったよぅ……」
うっすら涙を浮かべ言う。圭介はふっ、と微笑して、
「僕もだよ……」
と言う。
そして、リリィに軽く、キスをする。
それから立ち上がり、リリィに手を差し伸べ、言った。
「お帰り。リリィ」
リリィは差し伸べられた手を掴み、言った。
「ただいま。圭介」
―と。








エピローグ、思い付きです。およそ30分書き上げ。(マテ
いや、ダメっすね〜。下手や〜。
全七話。無駄に長い。この話。(爆
行き当たりばったりで書いてるからなぁ……。やめよう…行き当たりばったり。
次回はマシなのでいこ……。

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