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Wizardry The Curse of Ancient Emperor



極悪忍



Nobuyuki Morita Presents


 

――X指定回避策()――

 

「ふぅ…」

朝だというのになんだか頭がボーっとしている。ちょうどいつものマルチみたいな感じだろうか。…まさかあのマルチがあんなことになるとはなぁ…

夕べ晩飯食った後に部屋にマルチを呼んだのだが、今考えるとその時点で様子が変だった。妙に目が潤んでたし、胸元開けてたし、その上シャツしか着てなかったんだよな。つまり、「いつでもどうぞ♪」という状態だったのだ。

…………今を溯ること数時間前……

「お、おい、どーしたんだマルチ?」

呼んでくれたのはロア様でしょ?……もう覚悟はできてますから…

「覚悟って…お前が?」

「…私だってこう見えても女なんですよぉ。16じゃまだ若いですけど、ちゃんとお尻もあるんですよ。だからロア様のお相手なら……」

どーなってるんだ?どーしてこいつこんなに目が潤んでんだ?

「ロア様……私の初めての人になって下さい……ね?

「『ね?』って…」

「ロア様は私のこと嫌いなんですか?(じわっ)

嫌いじゃあない。マッサージはうまいし、ダンジョンの中で飯作らせても結構上手だ。荷物持ち以外にもいろんな使い道があったんだな、こいつ。

「わたし……ロア様だったら…」

「……よぉし、いいだろう。たっぷり可愛がってやるよ。ほら、来い」

♂♀♂♀ 18禁(名目上) ♂♀♂♀

 

………とゆーわけで、本当に「たっぷり可愛がって」しまった。おかげで今日の睡眠時間はたったの二時間だ。マルチはまだベッドですやすやと寝息を立てている。…こいつひょっとしたら、昨日酒飲んでたんじゃないか?

「ん……」

「やっと起きたか。ったく、人があれだけがんばったってのに…」

「あ…ロ、ロア様…(かぁあっ)……おはようございます…」

「なんだ、やっぱり覚えてるんだな」

「は、はい………」

「ふふん、なかなかいい具合だったぞ。また可愛がってやるからな」

「…(かぁっ)………」

顔は子供で身体が大人ってのもなかなかいいもんだ。ロリータ趣味にハマるつもりは毛頭ないが、こいつは本当に具合が良かった。いわゆる「名器」というやつだろう。いい拾い物をした。

「ほら、さっさと服着て支度しろ。下に降りて飯食ったら行くぞ」

「…あのぅ…」

「んー?」

「服着ますから……その…先に行っててもらえませんか?」

「…なんだ、恥ずかしいのか?」

「…(こく)…」

「……やれやれ、わかったよ。んじゃあ先に降りて飯食っとくからな」

取り合えずの謎はどーしてあのマルチがあんなに乱れたか、だ。こないだ尻触っただけで真っ赤になってたやつとは思えない。

「………しょーがない、またあそこに行ってみるか…」

朝食を食い終わってまだもじもじしているマルチを宿に置いて(とりあえず支度しとけとは言っておいた。)例の場所へ向かう。

そう。あのオカマオヤヂの店だ。

「おいオヤヂ、ちょっと聞きたいことがある」

あらぁんお客さん、また来てくれたのねぇ♪

…いつ聞いても鳥肌が立つ声だ。できることなら二度と聞きたくなかったんだけど…

「エルフの首輪って呪いでもかかってるのか?」

…エルフの首輪?…そうねぇ、かかってることが多いわねぇ

「…たとえばどんな?」

自分の欲求を押さえられなくなったり、突然歳をとったり、理性の箍が外れたり…さまざまねぇ

「あーそうかい、ありがとさん」

そそくさと店を後にする。ここの空気を吸ってると何だか精神的に毒されてきそうだ。さっさと宿に帰るか。

あー、それとねぇ、エルフの首輪は夜になると呪いが出てくるのが多いらしいわよぉ

「…夜ねぇ……」

オヤヂの話が本当だとすると、マルチは理性の箍が外れたか欲求を押さえられなくなったかのどっちかだな。ひょっとしたら発情作用とかの呪いがかかってたのかも知れない。それならそれで俺にとっては美味しい話だ。当分女に飢えなくても済む。

「あ、ロア様」

「何だマルチ、わざわざここまで来たのか?」

「はい。それで何かあったんですか?」

「いや、何でもない。それより行くぞ。今日も殺しまくってやる」

「ロ、ロア様っ、そんな事言いながらお尻触らないで下さい!

「細かい事言うな。夕べあれだけ…」

いいいい言わないで下さいぃ〜!

とうとう真っ赤になって座り込んでしまった。…とうてい夕べのマルチと同一人部とは思えない。ふーむ、見かけじゃ判らんもんだな。こんなチビで幼児体型っぽいマルチが実は脱いだらすごい…ってほどじゃないが、そこそこの身体はしてたからな。

「ロア様ぁ…何考えてるんですか?」

「今日はどうやって可愛がってやろうかと思うと楽しみでねぇ。クックックック…」

「……(かぁっ)…な、なんだか笑いかたが恐いです(T T)…」

 

 


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