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Original Novel
Nobuyuki Morita Presents



約束



おまけ






「ねえ、綾音お姉ちゃん達うまくやってるかな?」
「そうだなぁ…まだだめだろうね、綾姉も奥手だから。まあ焦ること無いんじゃない?」
「…そうだね。今までずっと一緒で今からもそうなんだから、のんびりしててもいいよね」
「ま、晶良の理性が持てばね」
「…………」
 ん〜、相変わらず寒いけどいい天気。綾姉も晶良もくしゃみしてるかもしれないな。

 晶良は生き返ったし、結婚も決まったし、いい事づくめじゃない。今年のクリスマスはなかなかいい雰囲気だったけど、まだお正月も残ってるもんね。何かやんなきゃもったいないよ。何しようかなぁ。イベント企画してあげなきゃ。
「ねえ深雪、今年のお正月なんだけど、晶良と綾姉連れてどっかちょっと遠めの温泉でも行かない?混浴があるところにでもさ」
「でも…お兄ちゃんまだ退院できないよ」
「大丈夫よ、湯治って名目で連れ出せばいいんだもん。それにお菓子持ってけば全然問題ないって。明日にでも水野先生に言ってみようよ」
 手のかかる姉をもつと妹が働かなきゃいけないからなぁ。今まで以上にあの二人くっつけてやんなきゃいけないし。うまく行けば再来年の春には結婚かもしれないな。
「ねえ、混浴のところ…ってどうして?」
「晶良と綾姉一緒に入らせればいいじゃない。それがきっかけで仲が進むかもよ」
「泉水お姉ちゃんって…そういう事にはものすごく知恵が回るんだね」
「まあね。あ、もちろん私と深雪は別室で寝るのよ。あの二人は一緒に寝かせてね」
「うん。…でもそんなことしたらいくらお兄ちゃんでも…」
「だからいいのよ。綾姉の子供見るのが早くなるかも知れないよ。あんた見たくないの?綾姉と晶良の子供。すっごく可愛いわよぉ。あの二人の子供だもん」
「う、うん、見たいけど…」

 そりゃそうだ。この子綾姉と一緒で筋金入りの子供好きだからね。特に赤ちゃんの相手とかさせたらすごくうまいんだもの。
 どうせ子供産むなら早い方がいいよ。綾姉も子供大好きだし、それに晶良と綾姉の子供だったら可愛いに決まってるしね。
「どんな名前にするのかなぁ…やっぱり男の子だよね?」
「そんなのまだわかんないよ。女の子かもしれないんだから」
「あー、早くあの二人本格的にくっつかないかなぁ。毎日デートして『ゴメンね、今夜は帰らないから』なんて言われた日にゃあ…うわーっ!どう?どうする?ねえ?」
「……ねえ泉水お姉ちゃん、私達って変じゃないかな?だってお兄ちゃんが綾音お姉ちゃんに手を出すのわくわくしながら待ってるんだもん」

 そう言えないことも無いかな。姉の貞操の危機を自ら演出しようってんだから。でもこれも全ては綾姉と晶良のため。そうよ、私たちがやってることって全部人のための慈善事業よ。なんだ、私って結構いい事してるじゃない。(暇つぶしも混じってるけど)
「よぉし。深雪、頑張るわよぉ!目標は再来年に結婚式!そしてその次の年には子供!」
「は、早いよぉ……いいのかな?こんな事してて」
「いいに決まってるじゃない、全ては綾姉と晶良のためよ!あの二人と私達の幸せのためなの!みんなで幸せになるのが叔父さん達への最高の供養よ!恩返しよ!」
「それはそうだけど…いいのかなぁ、それで。……何かが違う気がするんだけど…」
「いいのよ、この際細かいことは気にしない!早速本買って温泉と旅館調べなきゃ!あと赤ちゃんの名前の付け方の本とデートスポットの本と…」
「……う…う〜ん……(やっぱり何かが違うような気がする…)」



終り

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