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Tactics ONE short story



時 の はざまで




by 佐倉 砂緒



・・・今日も、雨が降っている。雨が降り続いている。
そして、私は、今日もこの場所へと来てしまった。
誰も来る事のない、来るはずのないこの場所へと・・・。

どうして、私はここにいるんだろう?
いつまで待っていても、あの人は来るはずなどないのに・・・。
誰も、来るはずなどないのに、それでも、私はこの場所で
「あの人」を待ち続けている。
頭では分かっているのに、心がそれを受け入れなくて・・・。
心が、あの人を求めていて。
誰かが、私をひきとめてくれるのを期待して・・・。
でも、誰も私には気付いてくれなくて・・・。
そんな、悲しい時間を繰り返して、積み重ねて・・・。

そして、私は、今日も、この場所で
「あの人」を待ち続ける。
「えいえん」と「現実」との、時 の はざまで・・・。



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