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Tactics ONE short story



茜(キャラメルコーンMix)




by てぃあ



・・・わたしが、その娘に会ったのは、
四月も末の、小雨の混じる、薄暗い公園だった。

昔の友人からの、電話。その中で聞いた、あの娘らの関係。
・・・わたし一人が、邪魔者だった・・・。

気が付くと、ここで、彼の姿をさがしていた。
・・・たった一度だけ、二人で来た公園。ここしか、彼を
待つ場所を、知らなかった。

日も暮れ、霧のような、雨が降り出しても、彼は来なかった。
小走りに、帰宅を急ぐ人たちが、いぶかしげな顔をしつつ、
わたしのそばを、かけていった。

いっそ、誰からも、忘れられたなら・・・。

そんなふうに考えたとき、わたしに傘を、差し出したのが、
彼女だった。

続く



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