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Tactics ONE short story



茜(キャラメルコーンMix)




by てぃあ



「・・・おかしなこと、いいなや?大体、なんでそんなことが
 判るねん。さっきも言うたように、わたしら、会うたばっかやねんで?
 からかうのも、いい加減にしいや。」

「からかってなんか、いません。」

「なら、同情か?哀れみか?。そんなん、大きなお世話や!
 もう、わたしに関わらんとき!」

何に、気が立っていたのだろう。それは、彼女の瞳の中に
自分よりも深い悲しみを見つけたからなのか。
・・・感情のまま、声を荒げて言うわたしに、

「・・・・・好きな人がいたんです。」

と、彼女は唐突に話をしてきた。

「な、なんやの。急に。」

「幼なじみでした。・・・いつまでも、この幸せが続くと
 思ってました。 でも・・・・。」

「・・・・・・・。」

「・・・・いなくなってしまいました。・・・わたしの前から
 ささやかな幸せと共に。」

幼なじみ。突然、訪れた別れ。・・・・一人、後に残された者は・・・・。

「ずっと待っていました。彼のこと、忘れた日はありませんでした。
 ・・・・わたしの前からいなくなった場所で、
 ひたすら待ち続けました。あの日と同じ、雨の中で・・・。」




   続く・・・・



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